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  鹿除け平張ネット (2008)



鹿除け平張ネット (2008) 


2008.06.01・・ 鹿除け平張ネット 1

「鹿防除ネット」ではありません。どこが違うかというと、「鹿防除ネット」は広い面積の林野や農地を獣害から防護するのに適しており、頑丈な支柱を立てて囲い込み、 時には高圧電気を流します。
「鹿除け平張ネット」は、平面に張ったネットの下の植物または群落を獣害から保護するという小面積向きの装置で、 鹿が嫌がって近寄らない習性を利用したものです。



2008.07.04 鹿除け平張ネット 2

シカやイノシシ・カモシカなど、二つに割れた蹄をもつ動物は、蹄の間に異物が入るのを極度に嫌がり、ネットを横切ろうなどとして一度嫌な思いをすると二度 と近寄らなくなるそうです。鹿が除けて通るという意味の「鹿除け平張ネツト」なので、ネットが頑丈でなくても効果があり、張るのも撤収するのも簡単で、 一人で2時間もあれば一張りが完成します。



2004.07.15 アサギマダラ 1

ヨツバヒヨドリで吸蜜するアサギマダラです。



2006年8月・2003年8月 アサギマダラ 2

つい最近までヨツバヒヨドリの群落はどこにでもあって、アサギマダラが群れを成して吸蜜する姿がごく普通に見られました。



2006.08.23 ヨツバヒヨドリの群落

びわ湖バレイのアサギマダラ・マーキング数は2003年を境に減少に転じました。 アサギマダラと鹿(2008)で報告しましたように、夏の間のアサギマダラの蜜源植物であるヨツバヒヨドリの開花群落が消滅したためです。原因は鹿による食害ですが、びわ湖バレイの場合は野犬退治をしたことが鹿を増やす引き金になってしまったようです。
2000年頃までは野犬が7頭棲みついていて、スキーコースの草原には鹿の糞は珍しいぐらいだったのですが、ペットを連れてくる入山者などから野犬に対する不安視の苦言が相次いだため、市に依頼して全頭捕獲し駆除してしまったのです。



2008.07.14 ヨツバヒヨドリ 1

鹿除け平張ネットに守られて育った開花前のヨツバヒヨドリです。



2008.07.14・06.15 鹿と猪の糞 

芝生の広場は毎朝従業員が糞の掃除をして歩きます。ちなみに奈良公園の鹿の主食は芝生の新芽だと聞いたことがあります。食われても食われても新芽を出す芝生は逞しいですね。



2008.06.04→07.04 ヨツバヒヨドリ 2

ネットの外のヨツバヒヨドリ。太い芽を出したのに鹿に食われて花を咲かせることが出来ませんでした。



2008.06.04→07.04 ヨツバヒヨドリ 3

何年か食われ続けると、株は絶えてしまいます。



2008.07.14 鹿除け平張ネットの効果

効果はネットの下だけではありません。林縁に沿って張ったところ林とネットの間にも鹿が入らなくなりました。ネットの両端をロープで引っ張るので、脚を引っ掛けるなど嫌がらせ効果があったようで、ネットは2m×30mですが、効果は6m×40mぐらいには及んだようです。



・・・鹿除け平張ネットの取り外し・回収・保管など・・・
設置場所はスキーコースなので秋には撤去しなければなりません。まずペグを全部抜いて、ロープが付いたまま建築用のゴミ袋に押し込んでゆきます。ペグは別の袋に入れました。この方法は来年設営するときに、袋から引っ張り出しながら張れるので非常に便利だと思っています。袋には場所が分かるようにマジックインキで書いておきます。回収は二人で30分ほどで出来ます。


・・・資材の入手先・値段・・・
資材はホームセンターで買いました。ネットは12cm目・幅2m・長さ30mで設置用ロープが付いており、値段は4,000円前後です。この他にトラ・ロープ50mとペグ(小)20本、およびネットを浮かせるための棒(竹でも木の枝でも良い、長さ60cm〜80cm、径15〜20mm)が20本ほど必要です。合わせて一メートル当たりの単価は200円弱になります。



・・・各種防護柵についての参考・・・
三友魚網有限会社のホームページに鳥獣類被害防止各種防護柵の特徴一覧表があり、大変参考になりました。



スキーシーズンで厚い雪に覆われている3月初旬に、鹿はもう山上に上がってきます。びわ湖バレイでは撤去したゴンドラの線下が 鹿の登山路に使われているらしく、山上駅のすぐ下の雪の上に鹿の足跡がびっしりと着いています。草も笹もまだ雪の下に埋もれて おりますが、樹木の芽はもう膨らんでおり、それなりに食うものがあるのでしょうか。雪が消えるのを待って出来るだけ早くネットを 張らなければなりません。ヨツバヒヨドリが芽を出すのは早そうです。