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・・・・・ヨツバヒヨドリの危機(2016.11.23)・・・・・    (森のアルバム)


・・・・・ヨツバヒヨドリの危機・・・・・

びわ湖バレイでは、ヨツバヒヨドリ群落が危機に瀕しています。第一回目は21世紀初頭の鹿の大繁殖による被食被害によるものでした。

そしてこのたび気がついたのは、植生の変化によるヨツバヒヨドリの減少でした。数年前から始まっていたのですが、
気がつかない間に進行するのが 植生の変化です。

びわ湖バレイのロープウェイ山頂駅直下の急斜面は、2008年のロープウェイ架け替え工事で木が伐られて草地になっていました。 上部は砂礫地でカラシナの仲間が黄色い花の群落をつくり、その下部にはヨツバヒヨドリとテンニンソウの群落がありました。 樹木ではタニウツギやリョウブ、ノリウツギなどがまばらに生えておりましたが、適度に日陰のあるこの斜面は崩壊しやすいためか鹿の被食も少なく、 初夏から夏の間にはアサギマダラも数多く姿を見せておりました。

写真で見る左下は、カンスゲの仲間で、右下半分は茶色く枯れたのがイワヒメワラビ、その中に混じる緑はコバノイシカグマです。上部に茂っている 幼木はウリハダカエデの群落で、いずれも鹿に食われることはありません。

このような山地での植生の変化は、比良山系以外の丹波山地でも広く進行していることが分かりました。林縁部や倒木で陽が当たるようになった空地には ヨツバヒヨドリやテンニンソウなどが生えていたのですが、今はシダの仲間が急速にそれらの森を侵食しています。

びわ湖バレイでは6月25日の局地的な豪雨で、ヨツバヒヨドリ群落保護地区が地面ごと流されてしまって全壊しました。そのスキーコースは修復の途上に ありますが、植生が回復するまでには5〜10年を要するものと思われます。しかし、シダ類が侵入すればヨツバヒヨドリ群落の回復は難しいかも知れません。

詳しくはヨツバヒヨドリの危機をご覧ください。