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アサギマダラの島(2013)
一年中アサギマダラが見られた島・小豆島

(1990年8月4日7時から放映・山本耕一のサタデーアイ・KSB瀬戸内放送)
昔、一年中アサギマダラが棲んでいたという夢のような島が瀬戸内海にありました。
その島に住む濱野尚作さんから聞いた話ですが、瀬戸内海で一番高い山(星ケ城山・817m)のある小豆島には、
美しの原高原(777m)を中心にヨツバヒヨドリなどが群れて咲き、テレビの取材を受けるほどの沢山のアサギマダラが
夏の間も見られたというのです。
そして冬、温暖な海に囲まれたこの島には、常緑の食草(キジョラン)にたくさんの幼虫が越冬しているのが、
ごく普通に見られました。一年中いずれかの形(卵・幼虫・蛹・成虫)でアサギマダラが見られたのです。
小豆島ではアサギマダラは渡り蝶ではなくて一年中見られる留蝶?だったのです。
小豆島の自然に変化が出始めたのは1990年代ごろからでしょうか。まず鹿が増えて ヒヨドリバナなどを食い荒らしはじめました。
そして追い打ちをかけるように観光のため頻繁に草刈りが行われるようになり、 草花が絶え、アサギマダラは食べ物(蜜)を奪われて
棲めなくなったのです。
温暖化の影響も強く受けました。その頃近畿地方では1000m以上の山地がアサギマダラの越夏地でしたが、
寒暖の差が少ない小豆島ではもっと低い山地でも差支えなかったようです。しかしここ30年間に一日の平均気温は2度近く上昇しました。
夏は涼しくて(生活適温)食べ物(花の蜜)があり、冬は温暖で幼虫の食草(キジョラン)があるのがアサギマダラが一年中棲める環境の条件です。
(2013.08.01記載)