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京都西山の四月(2006)



京都西山の自然は四月に蘇ります。

山麓では桜が咲き終わる頃、山上の明るい林ではカタクリが花を開き始めます。そして晴天の風の無い日にはギフチョウが飛び交い、カタクリで吸蜜する姿が見られます。

そのどちらも「春の女神」・「春の妖精」・「早春のエフェメラル」などと呼ばれて憧れられていますが、一〜二週間のうちに幻のように姿を消してしまいます。

京都西山では、カタクリの群生地が数箇所あり、山主の了解のもとに地元の西山自然保護ネットワーク(保護団体)が森の手入れをし、入山者には保全・保護を呼びかけているので環境も良くなり、年々カタクリもギフチョウも増えているように思います。

増えているのはカタクリとギフチョウだけではありません。コガラとヒガラの声をよく聴くようになりました。コガラもヒガラも亞高山帯を棲家とする鳥ですが、営巣するのを見ました。繁殖しているらしいのです。地球温暖化と逆行するように思いますが、他にも平地での繁殖例があると聞きました。

野鳥ではそのほかオオルリ、キビタキ、センダイムシクイ、ヤブサメ、コマドリ、コサメビタキ、ツツドリなどの声も聴きました。この森で羽を休めては北国への旅を続けているのでしょう。

カタクリの咲く期間には西山自然保護ネットワークの皆さんが監視活動を行ってカタクリの盗掘とギフチョウの密猟防止を呼びかけておりますが、キアゲハを捕るのだと偽って捕虫網を振り回す人がいたり、落ち葉を掻き退けると盗掘のあとが現れたりと油断が出来ないようです。 京都府条例でギフチョウの採集が禁止されていることも余り知られていないようですね。




2006.4.22 ギフチョウ 1


ただただ美しいですね。「春の女神」「春の妖精」の名に相応しい美しさです。



2006.4.24 カタクリ 1


シロバナもあるかと思えば、こんなに色濃い妖艶なカタクリもあるのですね。                 



2006.4.24 カタクリ 2


つかの間の春を、妖精たちが踊っているかのようでした。



2006.4.24 ギフチョウ 2 

オスでしょうか。メスでしょうか。



2006.4.24 ギフチョウ 3

前戯もなしに、あっという間に交尾してしまったそうです。



2006.4.24 ギフチョウ 4

「カタクリの花に行こうよ」と手を差し出したら、人差し指に止まってくれました。


2006.4.24 ギフチョウ 5 

三匹写っています。「ヒトノコイジノジャマスルヤツハ、カゼニフカレテトンデイケー」と呪文を唱えたら、ほんとに飛んでゆきました。


2006.4.24 ギフチョウ 6 

交尾したのはお昼過ぎでしたが、三時を過ぎてもまだ続いておりました。


2006.4.24 ギフチョウ 7 

隣の花にもやってきました。


2006.4.24 ギフチョウ 8 

雌雄の別はわかるのでしょうか。


2006.4.24 ギフチョウ 9 

次々に飛来するギフチョウの多さにはあっけにとられました。信じられないほどの個体数です。


2006.4.24 ギフチョウ 10 

花筒の中に頭を突っ込んでいる時がチャンスです。近くから虫眼鏡モードで撮りました。


2006.4.24 ギフチョウ 11 

この日は三時間の間に十数頭に出会いました。


2006.4.24 ギフチョウ 12 

カタクリは間もなく花期を終えるというのに、みんなみずみずしいほどに新鮮でした。