この秋の気象の異常さは尋常ではなかった.9月はもちろん,10月に入っても真夏日が続き,ほとんど平地ではアサギマダラ
が見られない状態が10月初旬まで続いた.その原因を天気図で見ると,太平洋北部に大きな高気圧が居座り,大陸高気圧は発達せず
低気圧が複数日本海にあるのは常態化し,ずっと南風が吹き続けたのである.
季節は進み,日長時間が短くなってゆく中で,アサギマダラは山地伝いに西へと分散を続けていたらしく,この秋は確実にアルプスを
越えて分散・移動を繰り返したのではないかと思っている.
水尾のフジバカマは開花が早まり,大半の株で9月20日頃には満開となった.しかし,剪定を3回に分けて行っていたので花が
途切れることなくアサギマダラを迎えることが出来たのである.
期間中の標識数は3346頭で、昨年のほぼ6倍であった。飛来数は過去最高で,ピークは9月26日の10000頭である。期間中はほとんど
の日に南風が吹き,長期滞在の傾向が感じられた.フジバカマの花園全面をアサギマダラがふわふわと飛び回り,夢を見ているようで
あった.
地元水尾のほとんどの民家には鉢や地植えのフジバカマがあり、最盛期には集落中をアサギマダラが飛び交うことになるのであるが、
私の声掛けを見ていた年配のご婦人が「わたしの鼻にとまってくれた」と合う人ごとに話しているのをみた。
他の地からやってきて再捕獲されたアサギマダラが51頭あった.福島県がトップで18頭,続いて長野県が11頭,富士山からは7頭
であったが,標識者では栗田昌裕さんが断トツで12頭であった.
詳細な様子はPDFで「水尾の秋・2013年」として収録してある.
水尾のフジバカマ園は水尾花いっぱいプロジェクト(水尾自治会)が、行政(京都市)や民間団体等(乙訓の自然を守る会・KBS京都テレビ・
松栄堂など)の支援を受けながら運営されている。2012年9月28日は特別にアサギマダラの飛来が多い日であったが、
KBS京都テレビの動画
で見ることができます。(動画画面の右下のフルスクリーンをクリックすると最大画面で見られます。)