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アサギマダラは低温の環境下ではどのように生活しているのだろうか.南国高知県に出かけて南下移動の終期である11月初旬に その体温を測定し,生活を垣間見た. 2013年11月5日の朝は快晴微風で,現場に着いた9時30分の気温は16.1℃と低かったが,アサギマダラは次々と森から日向に出てきて アザミやツワブキの花で吸蜜を始めていた.動きは実に緩慢で,しばらく背を太陽に向けて日向ぼっこした後に吸蜜に入るようだった.

南下移動の終期である11月は昼夜の寒暖の差が激しく,この日の最寄りの宿毛特別地域気象観測所のデータによると, 最低気温は10.9℃,最高気温は21.0℃であった.アサギマダラの適正棲息気温は経験的に20℃〜25℃と考えていたが, それを下回る気温でも吸蜜だけでなく産卵しているものも観察された.

足場の良い車道で朝9時30分に体温測定を開始したが,続けて5頭(11〜15)は♀ばかりであり,そのあと足場の良くない 山地で標識作業を行い,再び車道に戻って10時30分(18.5℃)から,それ以外の体温測定を行った. その結果分かったのは信じられないほどの低体温でもちゃんと生活している事実であった.

詳しくはPDFにまとめてあるのでご参照ください.