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京都西山・フジバカマ花壇の生き物たち@---オオムカデの子育て--- (2022.06.26)
先日観た記録映画『環境再生医 矢野智徳の挑戦
【杜人(もりひ゛と)】』には、多大なショックを受けました。
矢野智徳さんは地中も生物圏で、『杜』は『木』と『土』から出来ており、
地中の風(空気)と、水の循環により生態系が維持されており、そのバランスを崩すとたちまち風水害が発生するのだと喝破しておられます。
京都西山の防獣フェンスの外、つまり獣の世界で小さなフジバカマ花壇を作って、地表を吹く斜面上昇風とアサギマダラの関係を調べている私たちは、一旦森に還った果樹園を、
外来のナンキンハゼなどの大木や竹を、野生化した果樹とともに伐採して根こそぎ堀りあげて陽が当たるように開墾して、フジバカマ花壇を作ってアサギマダラの観察を始めた訳ですが、
小さいながらも地中の生き物がいかに多いかを見てきました。
そんな生き物たちを、写真が撮れたものから紹介してゆきたいと思います。ただし、分類はおろか、生態が知られているものは少なく、写真の披露に終わることが多くなるでしょう。
まず最初はムカデの子育てです。画像サイトにもないので珍しいのではないかと思います。地中の世界ではどんな役割を担っているのでしょうね。
参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%82%AB%E3%83%87#%E5%88%86%E9%A1%9E
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京都西山・フジバカマ花壇の生き物たちA ・・・マムシとモリアオガエル@…

花壇の南には『千丈川』という深い谷があり、雨の後だけ水が流れていますが、普段は水が無いことが多いので、水の確保に困っています。
杜が拓かれて果樹園になった数十年前にも、私たちと同じように水に困られたらしく、天水の貯水槽として造られたのではないかと思いますが、
1m×2mぐらいの小さな防火用水みたいな、垂直なコンクリートで囲われた水溜まりです。4匹の愛犬の散歩を日課にしておられるその社長(ペットショップの草分け)は、
ほとんど毎日花壇に寄って、オモシロイ、タメニナル話をしていかれますが、その日はおもてに出て間もなく、『マムシや、マムシ、(犬が)咬まれたらいかんし、帰るわ・・・』
と言い残して、急ぎ足で下って行かれました。
この辺りにマムシが多いのは知っていましたが、とりあえずカメラをもって、その場所に行ってみると貯水槽の中にそのマムシはいました。水面には死んだ大きなモリアオガエルと、
生きているモリアオガエルが3匹いるはずです。そこで私の推理ですが、多分一番大きなモリアオガエルを狙って咬みついたのですが、飲み込んで体内で消化するタイプのマムシには、大きすぎて飲み込めないので、
改めて小型なオスのモリアオガエルを狙っているのを社長に見つかったのではないかと推理しました。
存分に写真を撮った後で、『ムカデの次はマムシか』と、捕まえてじっくり観察することにしました。と言ってもそう簡単には捕まえられないので、思案しているとあのMさんの顔が浮かびました。
私よりは十いくつも若い方ですが、このフジバカマ花壇の設営や穴掘り、トイレ作りなど随分助けて戴きました。しかもMさんは、『マムシは効くで・・・』と、ほとんどの病気や、
怪我はマムシで治して来られたそうで、最近では両ひざ関節の手術の日取りまで決まっていたのに、『おかしいな、大分良くなっているし、これやったらしばらく様子を見ようか。』と、
担当医が不思議がるほど良くなったと喜んでおられました。
さて、咬まれんように捕まえる方法ですが、パイプの先に紐で輪を作って、マムシさんにそこに頭部を突っ込んでもらって「キュッ」と絞めるのが安全であることに気が付きました。
丁度、トイレの自動ドア装置に使う心算の2m余の紐と、何かの脚だったような70cm余りのパイプがあるのを思い出したのです。小屋に戻って仕掛けを作り、再び防火用水に引き返してみると、
モリアオガエルが産卵していたコンクリートの割れ目から生えた草の上に体を預けて、食べごろのモリアオガエルが浮き上がって来るのを待っている様子でした。
紐の輪を横に持っていって、『こっちを向いて・・・』と呼びかけたらホントに向いたので、紐を引っ張ったらご覧の通りでした。
フシバカマ花壇に戻って、その友人のHさんに連絡を頼んだら、『30分ほどで行く』と言っていたと連絡が入りました。
Mさんは5リットルは入ろうかという大きな透明なペットボトルに水を半分ほど入れたものを持って駆けつけてくれました。
そして『マムシは何処に居るの ? 』『入口の焼却用のドラム缶に垂らしておいたけど・・・』『ほんまや・・・、生きてんの?
』『死んでへんと思うけど・・・』『生きとる生きとる・・・立派な奴やな・・・』と言ったかと思うと、次は軍手をしただけの手で首根っこを捕まえていました。
4日ほど水につけておくと、汚いものをみな排泄して清潔になるのだそうです。ペットボトルには、当然頭から入れるだろうと思っていたら、尻尾から入れて素早く蓋を閉めました。
安全になったので改めて良く観察させてもらいました。捕まえる前から頭についていたヒルと、ウロコの間から見えていたダニは、もう少しじっくりと観察したかったので、返してもらうことになりました。
マムシを喰い物にするヒルとダニの観察記は次号 B で、報告します。

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京都西山・フジバカマ花壇の生き物たちB ・・・マムシとモリアオガエルA・・・

毒蛇のマムシの生き血を吸うダニとヒルには驚きと好奇心が働いたわけですが、考えてみるとごく自然な成り行きで、珍しくも不思議でもないことが分かりました。
しかも種数が手に負えないぐらい多くて、下記の文献を読んでいるうちに興味を失ったので、写真だけを掲載します。
参照 : https://allabout.co.jp/gm/gc/69897/#1
京都西山・フジバカマ花壇の生き物たち・マムシとモリアオガエル@・の写真をもう一度よく見て下さい。
モリアオガエルが3匹写っていますが、少なくともマムシを恐れている気配は全く有りません。
マムシは何の目的でこの場所にいるのかを考えてみました。
@モリアオガエルの卵を食べに来た。
Aモリアオガエルのオタマジャクシ(4cmぐらいに育っていて、水面まで上がって来て空気を吸い、瞬間的に反転して底に戻るのが確認されている)を食べに来た。
このどちらかであるように思われます。
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京都西山・フジバカマ花壇の生き物たちC ・・・マムシに着いていたダニとヒル・・・
改:頭部だけで24時間以上生きたノコギリクワガタ

6月10日の朝、フジバカマ花壇の大きなナンキンハゼの樹の下に、ノコギリクワガタの頭部が落ちているのに気が付きました。
なんと触角と大あごが動いているではないですか。プラケースに入れてしばらく観察することにしました。
その頭部は翌日の夕刻まで動いていました。生きていたのです。
九社神社の杜はカラスの塒になっており、一日中カラスの声が途切れることなく騒々しいのですが、あるのはスギ、ヒノキの巨木ばかりでなく、餌もあるということでしょう。
びわ湖バレイの山麓の林で20個を越すミヤマクワガタの頭部を拾ったことが有りましたが、カラスの仕業ではないかと思われます。
大あご・頭盾・触角・口唇ひげなどの頭部についているすべての器官が動いているのです。動画でご覧いただきたいところですが、うまくいきません。
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京都西山・フジバカマ花壇の生き物たちD ・・・地下の世界から地上へ・・・
梅雨入りにかけて、地下の世界から地上に出てくる生き物は多いらしく、毎朝何個かの新しい穴が見つかる。
何が出てきたのか、大半は分からないのであるが、ミミズなどは出てきて地上を這っているところ、あるいは地下の世界に潜り始めているところなどが頻繁に見られる。
このフジバカマ花壇は、柿の果樹園が数十年放置されて森に還っていたものを借り受けて、樹を伐り、竹の根などを掘り起こして畑にした経緯があり、地下に棲む生き物がいかに多いかを観察してきた。
その多くは昆虫で、セミ、コガネムシ、ハナムグリなどの仲間が多く見られるほか、石を取り除くとアリの巣が見つかることも多い。
季節が進み、秋のアサギマダラの南下時期にはセミの大合唱も聴かれ、多種類のセミが地下で生活していたのだなと、実感したこともある。それでは穴特集の写真をご覧ください。(2022.06.17)



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京都西山・フジバカマ花壇の生き物たちE ・・・モリアオガエルの産卵・・・

山裾の里道の脇に設けられた貯水槽の成り立ちについてはAで触れましたが、地上部分は70〜80cmのコンクリートの垂直な壁になっています。
地上の小動物からは水面は見えないわけですが、今年も5月下旬には
その方角から『カララ、カララ、・・・』と、モリアオガエルと思われる鳴き声が聞こえてきて、覗いてみると最多6匹のカエルが確認されました。
良くわからないのですが、産卵するメスにオスが3匹共同作業
しているかと思うと、2ペア―で泳いでいたことも有りました。




